睡眠関連運動障害

周期性四肢運動障害

周期性四肢運動障害とは、周期性の四肢運動に伴う睡眠障害です。

 

小児から成人までのあらゆる年齢層に見られる睡眠障害で、手脚が周期的にピクピクしたりすることにより、睡眠が妨げられる睡眠障害です。

 

周期性四肢運動障害は、片脚のみに生じる場合もあれば、両足に生じる場合もあります。

 

また、四肢の動きを自分では自覚していない場合でも、熟眠障害や、日中の眠気や倦怠感を感じることがあります。

 

薬物による治療は、レストレス・レッグス症候群と共通であり、ドパミン作動薬やクロマゼパムが適応となります。

 

基本的に治療は睡眠医療の専門機関で行う必要があります。

 

 

周期性四肢運動障害は、後に紹介するむずむず脚症候群に合併することが多いです。

むずむず脚症候群(下肢静止不能症候群)

むずむず脚症候群は、下腿、時に大腿深部にむずむず、かゆい感じ、だるさ、しびれ、鈍痛、灼熱感などの漠然とした不快感が生じる病気です。

 

主に、ふくらはぎや足の裏、足の甲にむずむずとした不快感や痛みを感じるのです。

 

その感覚は人によって様々で、虫が体内を這う、電気が流れる、体内で泡が立つ感じなどという人もいます。

 

むずむず足症候群は、これらの不快感により、脚を動かしたい衝動にかられ、入眠が妨げられたり、熟眠が妨げられたりする睡眠障害です。

 

むずむず足症候群は、別名レストレスレッグス症候群とも呼ばれます。

 

 

就寝時に、このような不快感が脚に生じるため、入眠が妨げられます。

 

このむずむずとした不快感は、足を動かすことによって軽減、消失することができます。

 

意識的に足を動かすことで、不快感をその動きにより生じる感覚で上書きすることによって、不快感から逃れようとするのです。

 

症状の特徴としては、じっとしている時に悪化する、夕方から夜にかけ不快感が出現する、ということが挙げられます。

 

以上のような症状がみられれば、むずむず脚症候群であることが疑われます。

 

 

性差があり、女性の方が男性よりも多くみられ、高齢者や妊娠中の女性が特にむずむず脚症候群になりやすいです。

 

日本を含む、アジア圏では、欧米に比べても有病率は少ないとされています。

 

正確な原因は不明ですが、脳内での鉄分の欠乏や、ドーパミンの機能低下が関わっているとされています。

 

抗不安剤、抗うつ剤が有効です。

睡眠関連下肢こむら返り

睡眠関連下肢こむら返りは、慢性的に夜中に脚の筋肉がつる睡眠障害です。

 

「こむら」とは、ふくらはぎのことです。

 

けいれんは数秒で終わりますが、その後しばらく、痛みや疲労感、不快感が残ることがあります。

 

痛みにより、睡眠が妨げられたり、痛みで目が覚めてしまったりする場合もあります。

 

睡眠関連下肢こむら返りでは、ふくらはぎ(腓腹筋とヒラメ筋)がけいれんすることが多いです。

 

睡眠関連下肢こむら返りは、男女差がなく起こりうる睡眠障害で、加齢とともに起こりやすくなっていきます。

 

こむら返りは、血流が悪かったり下肢に老廃物がたまることが原因ですが、健康な人でも、日中に激しい運動や、長時間の運動をしていると、

 

疲労物質が筋肉にたまり、夜間の睡眠中にこむら返りを起こしやすくなります。

 

予防法としては、足の保温や、就寝前のストレッチ、マッサージなどがあります。