睡眠時随伴症

レム睡眠行動障害

レム睡眠行動障害は、なんらかの原因により、レム睡眠中の骨格筋の筋活動の抑制機構がはたらかないため、夢体験が行動化されてしまう行動障害です。

 

つまり、夢の中での行動が、実際の行動となって現れる、ということです。

 

レム睡眠行動障害の症状としては、そばにあるものを蹴飛ばす、起き上がって家具や壁などに衝突するなどの、夜間睡眠中における複雑な異常行動が挙げられます。

 

 

ノンレム睡眠においては、骨格筋の緊張はある程度維持されており、寝返りをうったりすることができます。

 

一方、レム睡眠では骨格筋は活動を停止した状態に切り替わります。

 

レム睡眠行動障害では、骨格筋の抑制が働かないため、夜間の異常行動を引き起こすのです。

 

 

レム睡眠行動障害は、症候性レム睡眠行動障害と、原因不明の特発性行動障害が挙げられます。

 

症候性睡眠障害は、さらに急性と慢性に分けられます。

 

急性のものでは、三環系抗うつ薬や、モノアミン酸化酵素阻害薬などの薬物が原因で生じることもあります。

 

慢性のものでは、パーキンソン病や、レビー小体型認知症などに付随して認められることが多いです。

 

対策としては、患者を壁から離れた位置に寝させる、ベッドから落下しないよう、布団にする、寝室の周囲のものを減らす、などのがあります。

覚醒障害

睡眠時の異常行動としては、覚醒障害があります。

 

覚醒障害は、睡眠遊行症・睡眠時驚愕症に分けられます。

 

覚醒障害は、特に小児に多い睡眠障害で、発症に性差はなく、成人になってからの発症は希です。

 

睡眠時遊行症では、眠っていた患者が起き上がり、ぼんやりとした表情で歩き回ります。

 

睡眠時遊行症は、徘徊が主な症状ですが、一定の場所に向かいそこに座ったり、放尿をしたりといった様々なものがあります。

 

睡眠時驚愕症では、悲鳴・叫び声をあげるなどの症状や、自律神経症状が生じます。

 

自律神経症状としては、発汗、皮膚紅潮、頻呼吸、散瞳(瞳が大きくなる)などがあります。

 

睡眠時遊行症と、睡眠時驚愕症は合併することもあります。

 

これらの睡眠障害の後、本人は再入眠してしまい、翌朝には異常行動の記憶がない場合が多いです。

 

 

治療としては、原因となりうる心理的ストレスがかからないようにする、寝不足を避ける、などの生活指導が中心です。

 

覚醒障害における症状があっても、その頻度が低い場合には特別に治療は必要なく、10歳ぐらいの年齢までに自然に症状が消失します。

反復弧発生睡眠麻痺

睡眠麻痺が繰り返される病態